観光列車と特急列車の旅で日本海を満喫

観光列車と特急列車の旅で日本海を満喫

青森から新潟まで日本海を眺めながらの列車旅

まずやって来たのは朝の青森駅。今回はここから、日本海側の列車を3本乗り継いでの列車の旅です。
最初に乗るのはリゾートしらかみ。青森駅から秋田駅まで、五能線を経由して走行するリゾート列車です。

 新青森駅から乗車します。(写真は弘前駅停車中の様子です)リゾートしらかみは青森から秋田までを奥羽本線・五能線経由で5時間ほど掛けて結ぶ快速のリゾート観光列車です。

 今回5時間もお世話になる普通指定席の座席はこんな感じです。景観の為に座席が嵩上げされ窓が大きくなっているのが特徴です。

先頭車にはフリースペースが用意されています。

 列車は川部から五能線に入り、途中の拠点駅・五所川原で対向列車と交換をします。五能線内の普通列車では国鉄型気動車のキハ40系がまだ現役で運用されています。既に後継の新型車両が登場しており、同車はまもなく引退してしまいますが、これに乗ってしまうと一日で帰って来られなくなるので今回はあきらめましたが、こんな風情のあるディーゼルカーで長旅をするのも良さそうです。

 吉幾三の車内放送と津軽三味線の生演奏などのパフォーマンスを楽しみながら列車はさらに進み、鯵ヶ沢あたりで日本海側へと躍り出ます。ここから先では絶景が楽しめます。

 今回の旅のお供は北東北限定で復刻再販されているHI-Cオレンジです。シックなデザインがお洒落です。

 北金ヶ沢で再び普通列車と交換しました。今度は国鉄色(首都圏色)のキハ40が先頭の3両編成です。

今回乗車したリゾートしらかみ2号は、途中の千畳敷駅にて15分停車します。これは停車時間に乗客が駅前の千畳敷海岸を散策できるという粋な計らいによるものです。

せっかくなので千畳敷海岸の景色を楽しみます。

ゴツゴツとした巨岩が印象的です。岩の海岸は日本海らしい表情とも言えるでしょうか。

発車数分前になると合図として汽笛が鳴らされます。再び乗り込み、発車です。

五能線最大の魅力である日本海の絶景が眼下に広がります。

深浦では対向のリゾートしらかみと交換をします。こちらの「橅」編成車内には日本酒スタンドがあるそうで、こちらも乗車してみたいものです。

とんでもない所を走っています…

先頭部がフリースペースなので、前からの展望をご覧のように楽しめます。

かつての難所、大間越を過ぎ、秋田県へと入ります。

東能代駅に到着しました。これにて五能線の旅は終わりで、列車は終点の秋田に向かって奥羽本線を再び走ります。

構内にはキハ40が留置されていました。こちらにも別れを告げ、一路秋田を目指します。

13時過ぎ、無事に秋田に到着しました。次は羽越本線に乗り継ぎますが、待ち時間が3時間もあるため、しばしの散策となります。

まずは昼食を取ります。秋田駅駅ナカの比内地鶏専門店にて、比内地鶏の親子丼と田沢冷麺を味わいました。親子丼はもちろん美味しかったのですが、個人的に驚いたのは田沢冷麺です。有名な盛岡の冷麺とは異なる味わいで、トッピングされているとんぶりの食感もよく、非常に美味でした。

この後は市内を散策したり、市場を訪れてみたり、バスを撮影したり、待合室にて名物のババヘラアイスを食べたりしてしばし秋田市内を巡り歩きました。

さて、16時半過ぎになったところで乗る列車がやってきました。新潟行きの特急いなほ号です。ここからは羽越本線の旅となります。

車内の様子。車両は元常磐線特急「フレッシュひたち」用のE653系です。今回は自由席を利用しました。

羽越本線の魅力といえばこれまた日本海の景色。ちょうど夕暮れの時間帯と重なり、美しい日没を眺めることができます。

お供は秋田の銘菓「金萬」とご当地ドリンクの「ニテコサイダー」です。ニテコサイダーは他のサイダーとは一味異なる優しい味わいなのが印象的でした。

少しずつ、日が落ちていきます。

しばしの間、感傷に浸りながら海を眺めました。

山形県に入り、庄内地方の中心地・酒田を過ぎるといよいよ日も落ちてきます。山側には米どころらしい田んぼの風景が見られました。

景色も真っ暗になってしばらく経ち、鼠ヶ関を越えると最後の県、新潟県に突入します。村上では電化方式が交流から直流に切り替わるため、デッドセクションと呼ばれる切り替え区画を通過します。

車内はしばらく真っ暗になります。この区間の普通列車はこの手間や両電源対応のコストを省くためにディーゼルカーで運行されているため、定期列車では特急いなほのみがこのようになります。外が暗い分照明の落ち具合が分かります。

新発田からは白新線に入り、20時過ぎに新潟駅に到着しました。東京行きの上越新幹線への乗り換え時間はたったの11分ですが、対面で乗り換えることができます。

さて、そんな11分接続の上越新幹線に乗り継いでいきます。車両は2階建て車両のE4系「MAXとき」です。本来は引退しているはずの同車ですが、水害による車両不足で2021年の春まで延命することとなりました。

通勤に特化した新幹線車両です。螺旋階段で1階席と2階席に向かう車内構造となっています。

今回は2階席の指定席を利用しました。

新幹線らしい5列シートが広がっています。このE4系では詰め込み重視のために、自由席の一部には簡易リクライニングシートが採用されている区画もあります。

お供は新津名物の三色団子です。

 22時過ぎ、大宮に到着しました。これにて日本海縦断旅は終了です。

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