新潟まで飛行機で!
みなさんは東京から新潟まで行くとしたらどんな手段で行きますか?新幹線、高速バス、マイカー、鉄道好きなら鈍行で行くという選択肢もあります。
私は1年に3,4回以上新潟に行くほどの新潟マニア(?)なのですが、先ほどあげた交通手段は全て使ったことがあります。毎回同じ交通手段では飽きてしまうので、たまには違う交通手段で行ってみたいということで、公共交通機関として唯一利用していなかった飛行機で新潟に行くことにしました。
あまり有名ではありませんが、新潟には新潟空港があり、国内線は東京(成田)・大阪(伊丹)・名古屋(中部国際・小牧)・札幌(新千歳)・福岡・沖縄(那覇)と、全国各地を結び、国際線はソウル(仁川)・上海(浦東)・台北(桃園)をはじめとした東アジアを結んでいる立派な空港なのです。(2020年現在、新型コロナウイルスの影響で国際線は運休)
では早速乗ってみましょう。
料金は13000円ほど
早割やそのほかの割引を活用すればもっと安く買うことも可能だったと思いますが、現在この便は新型コロナウイルスの影響で運休しているので、値段を再確認することができませんでした。
成田空港というと国際線やLCCのイメージが強いですが、JALやANAの国内線も多く就航しています。もちろんこの国内線だけ乗ることも可能ですが、成田空港発着の国内線は、国際線からの乗り継ぎ客向けに就航している便がほとんどです。
成田ー新潟便は1日一往復で、新潟行きは17時35分発のみです。
やはり成田空港といっても国内線は少しこぢんまりとしています。乗客はやはり乗り継ぎと思しき外国人客や、帰国客が目立ちますが、この便だけ乗ってそうな人もちらほらと見かけました。
国内線は肩身が狭め
LCCならともかく、ANAやJALといった大手航空会社の便に乗るときは大抵はボーディングブリッジから搭乗しますが、新潟便はそんなことはありません。搭乗手続きが済むと案内されるのはランプバス。
優先搭乗案内もありましたが、結局バスはこの一本のようです。空港ランプバス特有の3扉の超大型バスに乗り込み発車を待ちます。
トーイングカーやコンテナ、駐機されてる飛行機を横目に誘導路を進みます。普段入れない区域なので、まるで空港見学ツアーに参加しているかのような感覚です。
成田空港名物、空港用地に囲まれた民家のすぐそばを通ります。
ランプバスの中はこんな感じ。3ステップバスで乗ってしまえば車内はフラットです。
いよいよ離陸
NRT/RJAA 17:35 → KIJ/RJSN 18:40
Bombardier DHC-8-402Q/JA848A
新潟ー成田の路線はボンバルディアのプロペラ機が就航しています。もともと飛行機にほとんど乗らないですが、プロペラ機に乗るのはこれが初めてでした。
時期も時期なので乗客の姿もまばら。通常であればどれくらい乗るのでしょうか。新潟に戻る海外旅行客やビジネス客からしたら、わざわざ東京まで出て新幹線に乗るより楽でしょうからニーズはありそうです。国際線からの乗り継ぎは条件が合えば国内線が無料や低額で利用できるというサービスもあるので、それを活用した客も多いのではないでしょうか。
いよいよ離陸です。小型機ならではの揺れを感じつつ上空の雲に突っ込むと、やはり大型機よりも揺れが大きく感じました。気流が激しいのかかなり揺れたり一気に落ちる感覚がありました。
地上は曇りでしたが、雲を抜ければ美しい夕焼けが広がっていました。雲海の上を飛ぶ光景はいつみても楽しく感じます。
遠くに見えるハート形の水面は渡良瀬遊水地です。さらに奥の川は利根川です。地上は帰宅ラッシュで渋滞しているのだろうなぁと思いながら時速300kmで通過していきます。
やっとベルトサインが消えたと思ったのも束の間、10分もすると着陸態勢に入るため再びベルトサインが点灯しました。ちなみに、通常実施されているドリンクサービスは新型コロナウイルスの影響で取りやめとなっていました。積んでいないわけではなく、気分が悪い客などには提供してくれるようです。
そんなこんなであっという間に新潟空港に到着です。成田空港と違いボーディングブリッジで降りていきます。
ボーディングブリッジと比べると小ささが際立ちます。
飛行機が到着すると乗客と迎えの人で少し賑わいますが、それもすぐにおさまってしんとなってしまいました。
新潟空港からは路線バスやタクシー、自家用車などで目的地に向かうことになります。
地方空港へ小型機で行くとプライベートジェット感も味わえるうえに、搭乗時間も短いので飽きもせず、贅沢感が味わえました。主要路線とはまた違った魅力が詰まった旅となりました。
他にも庄内空港や大館能代空港などに向かう便もあるので、機会があれば別路線にも乗ってみたいところです。